ずっと好きだった

「そんな事より、お前は何してた?」

「え?」

「1週間、無視しやがって」

「あぁ…」

「あぁ…じゃねぇよ。…ったく、お前って奴は何考えてんのか分かんねぇな」


呆れたように言って新しいタバコに火を点けるカケルに正直ムカついた。


何考えてんのか分かんねぇ…って、それはカケルじゃん。

何でそんな事、言われなきゃ…

なんで…、なんでっ。


「なんでっ…」


つい口から漏れてしまった小さな声に、カケルが反応して、


「何?」

「何って、カケルじゃん。何考えてんのか分かんないのはカケルのほうじゃん!!」


勢いよくあたしは張り裂けんでいた。


「何だ、お前…」


面倒くさそうに呟くカケルに、


「もういいよ、カケルなんて!!好きにすりゃいいじゃん!!」


最後の最後までムカついたあたしは、もうどうだっていい。と言う気持ちも含めてカケルにぶつけてやった。

カケルは案の定、眉間にシワを寄せ、小さく舌打ちをし、あたしから目を逸らす。

その態度を見て、あたしはカケルに背を向けて歩きだし、屋上を飛び出した。


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