女優デビュー


それから10分ほど過ぎると、学さんはやっと私を解放してくれた。



家の前まで車で送ってくれ、アドレス交換した。

「悟、確か火曜はラジオの収録だろ?
それ以外にもあいつができないときはセリフ練習付き合うから事前にメールして」

学さんはそう言って微笑んでくれた。

「ありがとうございます」

私はお礼を言って家に入った。



ああ、なんかすごく長い1日だった。

自室に引き上げると、どっと疲れが押し寄せてきた。

かったるいなあ。

でも、シャワー浴びなきゃ……

重い体を引きずってシャワーを浴び、再び部屋に戻ると、ケータイのランプが点滅していた。

メール?

誰だろ。

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