俺様神様!
「てめェ、妖魔は消えろ!」



短気な佐助は更に切り込んでいく。



…あたしの気のせいか。


勝てる気がしないという、直感があった。


駄目だ。止めなきゃ。


「佐助!止めて!」


駆ける佐助に聞こえる筈もなく。


刀と爪が交錯して。


何度も何度も交錯して。


戦いのスピードがどんどん増していく。



金属音の嵐。



そして、鈍い…肉を刔るような音が、した。



恐れていたこと。

佐助のワイシャツの、お腹の部分が…赤い。
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