この想いを君に…4
「睦海、生きてるか?」

部屋に入ってきたのは祥太郎、そして光さん。

「一瞬、拓海の事故を彷彿させたわ…」

光さんはホッとした様子で微笑んだ。

「親子揃って同じような事故に巻き込まれるなんて…洒落にならんからな」



光さんの言葉であたしは周りをよく見渡した。

パパの青ざめた顔。

ママの…泣きじゃくれる姿。

知樹は上目使いで様子を見ている。

泰樹と桜はボンヤリしていた。
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