この想いを君に…4
「お疲れ様〜!」

全ての行事が終わり、後は後夜祭だけ。

あたしは体育館1階で色々な先生と話をしている祥太郎に声を掛けた。

「おお、睦海!」

嬉しそうに微笑む祥太郎。

「もう帰るの?」

「うん。帰って早く店に戻らないとね」

「そっかぁ…」

最近、修理やら何やらでお店が忙しいらしい。

つまんないなあ〜

一緒に帰りたいなあ、なんて思っていたんだけど。

「ほら、友達が待ってるよ!」

祥太郎はあたしの肩を叩いた。

見ると奈々を始め、仲のよい友達が様子を伺いながらこちらにやって来る。

「あの〜、一緒に写真撮って貰っていいですか?」

そのうちの一人が言うと祥太郎は

「もちろん!」

と言って笑顔を見せた。
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