この想いを君に…4
光さんはいつもより随分キツイ言い方だった。

「それくらい出来へんでどうする?
ホンマにこの世界でトップクラスでおりたいんやったらそれくらいはしろ」

あたしは俯く。

確かに光さんは高校だけは卒業してから。

すぐ海外で活動を始めた。

「協調性とかそんなんがなかったら無理やで。
レースでも同じや。
むっちゃんだっていつまでもこのチームにいるわけじゃないやろ?」

世界を目指すなら、と光さんは付け加えた。
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