この想いを君に…4
「足を怪我している分、調整不足は否めないけど…」

パパはあたしの肩を叩いた。

「実力は誰にも負けないから。
自分を信じて思いっきり走ったらいい」

あたしは思わずパパをじっと見つめた。

それは褒められているの?

パパはあたしの視線に気が付いてフッ、と笑うと

「頑張れよ」

と、それだけを言われた。



パパは自分から結論を言わないままあたし達に考えさせる事を度々する。

だからわからないなりにも自分で考えて行動する事が多いけど。

今回みたいなのは褒められているのかそれとももっと頑張れっていう事なのか。

悩んだりするけど、パパの発言は自分を再確認させてくれる。



とにかく明日は自分の出来る事をしっかりするしかない。
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