この想いを君に…4
8.最後の夜に
あっという間に時間は流れていく。

光さんが家にやって来て、同居生活もあとわずか。

来週火曜日の夜に大阪へ帰るとの事だから。

もう1週間を切った。

今日は水曜日。

お店は休み。

パパと光さんは昼頃まで寝て、起きたと思ったら…

二人で酒を飲んでいる。

学校から帰ったらママは苦笑いをしていた。



「こんな大人にはなりたくなーい」

あたしが部屋に入った時にそう言うと

「うん、なったらあかんと思うよ」

光さんはまだまだ素面であたしを見て微笑んだ。

「まあ…じっくり出来るのもこれが最後だと思うから」

パパはそう言って隣に座るように指差した。

あたしはパパの隣に座る。
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