執事の名のもとに
第6章
勝
「なあーあれどうにかしろよ。」
「どうにかって言われてもね…。」
本番まで2週間をきったこの日。
俺と敦の視線の先には勝。
衣装合わせから勝がおかしい。
どこがおかしいって言われるとはっきり分かるわけじゃないけど…。
ふとした時何か考えてるのかぼーとしてる。
今もまた…
「勝さん、日誌出せって先生が言ってましたよ?」
「………」
バシッ
「痛いなーっておおッ!!」
「危なッ。」
海琉が倒れそうになった勝を危機一髪で助けた。