執事の名のもとに






「いいから、いいから。じゃまたね、愛琉ちゃん。」



敦は呑気に手を振って部屋を強制的に連れ出された。



「おい!敦。何企んでるんだよ?」



教えろと掴まれたままの敦の腕を逆に掴みかえした。



「お前にはもう少し後になったら教えるから。勝のためなんだから我慢して。」



勝のため…



それを言われたらやだとは言えない。



「わかったよ。」



渋々承諾することになった。






< 338 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop