執事の名のもとに






そう言い返すと敦は肩をすくめて笑った。



敦はもうすでに、燕尾服をきちっと着こなしていて、髪もちゃんと整えられていた。



「…もう支度できてんの?」



敦を上から下まで見る。



「まぁな。寝ても緊張からか寝れなくてね…。だから早く着替えたらちょっと落ち着いてきた。」



そう言った敦だが、目の下にくまがうっすらとできている。



まさか、寝ていないのか…?



そう思っても昨日は先に寝たからわからない。



敦が言うように本当に寝不足なら少しくまができてもおかしくない。



でも、最近の敦はどこかおかしい…。









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