あたしのパーフェクト★BOY
結衣は自分の傘を貰おうと手を出した。



「?」



玲央が不思議そうな顔をしている。


「玲央、傘は?」


「ないよ?これ一本」


自分がさしている傘を言う。



「うそ・・・・・・一本だけじゃ濡れちゃうじゃん」



いくら玲央の傘が紳士用の大きいものでもこの土砂降りの雨ではすぐに濡れてしまう。



「気づかなかった」


――気づかなかったって・・・・・・イギリスでは彼女といつも一つの傘だったのかな。



そう考えると気分が落ち込みそうになる。




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