あたしのパーフェクト★BOY
部屋を出ると玲央は結衣の手を握った。


結衣は嬉しくなって顔をほころばせた。



2人は黙ってシーンと静まり返った屋敷の裏口から庭へ出た。



結衣にはどこを歩いているのかまったくわからない。



――庭も広いんだ。



月明かりだけで玲央の足は戸惑うことなく先を進む。



目の前にどーんと大きな建物があった。



ガラス張りで温室のように見える。



玲央はドアの鍵を開けて結衣を中に入れた。



結衣の耳に水の音が聞こえてきた。



「?」



玲央が電気のスイッチを押すと結衣の目にプールが映った。





< 404 / 464 >

この作品をシェア

pagetop