あたしのパーフェクト★BOY
あたしたちは村の散策に出かけた。


まるで絵本の中から抜け出たような景色にあたしは感動した。



それと同時にあたしの心の中にイライラ、ふつふつとしたものが湧き上がる。



あちこちの美しい景色を見ているうちに、それがなんだかわかってきた。



気を紛らわせようと、玲央にお腹がすいたと言う。



「じゃあ、こっちの田舎料理を食べようか」



お昼を回っていたから、どこからともなく良い香りが鼻についた。








美味しい田舎料理を堪能してもあたしの心は複雑に揺れていた。


アイスティーを飲みながら、窓の外に目を向ける。


芝生の上を白いアヒルが歩いている。


すぐそばに流れる川から上がってきたようだ。



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