あたしのパーフェクト★BOY
「多恵子さんは?」


玲央は昔から大人びた子供でパパとママの事を信也さん、多恵子さんと呼ぶ。


「あ・・・・・・事務所へ行ったの 夕食はなんか頼んでって・・・・・・」


――今の玲央は優しい目をしている気がする。話もしやすいかも。


「そう・・・・・・」


「玲央、なに食べたい?わたしは何でも良いから 玲央の食べたいもの言って」


「・・・・・・鍋焼きうどん」


少し考えた玲央が言う。


「へっ?こんな蒸し暑いのに?」


結衣はきょとんとした顔になる。


「食べたいんだよ」


そう言うと玲央は部屋を出て行った。




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