君の声
「あの、さ…由衣、って僕の……」
(僕の…?)
(何を言うんだ…僕の許嫁が由衣ならと思っている?)
自分と目があって顔を赤くした由衣が愛しくなった
手をのばして届く位置なら抱きしめてしまったかもしれない
(な、何を思ってるんだ……まじまじと見たのは今日なのに…)
(立夏様…?様子がおかしい?由衣ばっかみてるけど?)
由衣は立夏の様子に気づくはずもなくまだ顔の火照りを感じて下を向いていた
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