年下カレシに蜜な罠
◆06*Honey


『…うっ、凜久――』



電車の中での出来事、


遊くんに会ったこと……




凜久がいない間に、いろんなことがあったんだよ。





「凜久――、」

『…瑠璃…なんかあった?』


ダメ、あと1日の我慢なんだから

あのことは、……言わない。



言えない、よ――。







「ご、ごめんね――…凜久の声聞いたら急に安心して…それでっ」


『――俺も…。今日の朝電話したばっかなのにね』


本音を話しながら、どうにかあの事を隠した。



電話越しに聞こえてくるのは、凜久の寂しさが混ざり合った


――甘酸っぱいため息だった。



< 101 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop