Doll†Boy

教室での悪夢

やっとの思いで教室前にやってきた。

どうしよう…もう授業始まってるよ…

図太いゴリちゃんの声とチョークが黒板を削る音がする。

よし!ここは、いっちょ男らしく!←いや…あんた男じゃないから!

正々堂々と!

後ろのドアからハイハイで入ります!

私は勇気を振り絞ってドアを開けた。


「智倉!俺様の授業に堂々と遅刻してくるなんていい度胸じゃないか〜丁度いい所に来たな〜この発展問題今黒板に書いた所なんだよ〜」

私がドアを開いて左手を教室に入れたと同時にゴリちゃんがわざと大きな声で叫んだ。


ゴリちゃん…あなたは私が入って来る時黒板の方向いてませんでした?

なにゆえあなたは私が入って来た事がわかったのですか?

もしかして…頭にも一つ目ん玉が付いているのでは?


私は顔を上げる事が出来なかった。


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