Doll†Boy

フランス人形様

ピピピッ


規則正しくなる目覚ましの音。


いつもと変わらない日常。


そんな色のない私の毎日に色を付けてくれた。


最初はピンク。

次はブルー。


それらは全て恋の色。



色のある日常は毎日が冒険だった。


あなたの仕草、言葉全てが私にとってのキャンバスだった。


「んぅ〜!今日も1日頑張りますか!」

私の起床は、普通の人よりかなり早い。


その理由はとっても簡単。


大好きな人を見に行く為。


フランス人形様。


私はそう呼んでいる。


もっとましな呼び方は…思いつかなかった。


「ひーなー、めいさちゃん来てるわよ〜!」

ヤバい!

めいさが来てる!

急がないとっ!


ベッドから勢いよく飛び出して学校へ行く支度を始めた。


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