白いユキ

*夏樹「ナツキ」





ギシッ─



ナツがあたしの上で激しく揺れるたびにベッドが軋む。


「─んっ、…ナ、ツ…」
吐息と一緒に漏れた自分の声にあたしは、ゾクッとした─

「─ハァ、…ハァッ…ユキ…」


あたしの浮いた腰に回した腕にギュッと力が入った─


もうすぐナツのソノトキがくる。



あたしは、男の人の最後のソノトキの顔を見るのが好きだ。
──恍惚の顔─

でもナツのは一度も見たことがない─


今日こそはと意識を集中して見つめるんだけど─


ナツの高まりと共にあたしは意識を失ってしまう。


そして、やっぱり今日もあたしは見ることが出来なかった─




「俺とユキは体の相性がバッチリなんだ。だからそれでいいんだよ。」


ナツはいつもそう言ってあたしの髪を愛おしそうに撫でた。







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