白いユキ

*本心「ホンシン」




のぶと一緒に暮らし始めて、あたしは、随分変わってしまったらしい。






マスターは、あたしの顔を見て、



「いい傾向だ。」



そう言って、微笑んだ。


あまり、ナツとの事を良く思っていなかった、らしいマスターは、あたしに、のぶみたいな、彼ができたのをすごく喜んでいるようだった。



あたしは、休日に、二度ほど、店にのぶを連れてきていた。



マスターは、普段は、ムスッとしていることが多いのに、



カウンターにあたしと並んで座るのぶを見て、
何だか嬉しそうだった。


のぶは、いい青年。というイメージが、ぴったりと当てはまっていた。



ナツとは、正反対。








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