続きは、このままで…



そうすれば、少しくらい・・・





「オイ、佳奈子!

3分以内に来いと言っただろうが!」


「申し訳ございません…」


傍若無人の主様が、優しくなるワケがないのね…。






懲戒解雇となった兄は、その後また此処に戻ってきた。



今は私と同じ部署で、監査部の部長を務めている。



スパイとして乗り込む、以前の状況に戻っただけ・・・






「まったく…、パーティーなんて面倒クセェ…。

暫く女のお守りはゴメンだし、今日の夜はオマエが付き合え」



「え…、私が、ですか?」



どんな命令が下るのかと思っていたら、パーティーの相手役!?





「身近な女はオマエしかいねぇだろ?

いいな、命令だ・・・」



「っ…、はい、雅貴様…」




少しだけ近づいた距離だけど、貴方には変わらないで欲しい・・・





       【終】





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