First page…逃亡者と囚われの身
ジリジリと近寄る足音に全神経を集中させた


“見付かったら殺される”


この世は死と隣り合わせ、人(他人)を信用出来ない時代…


「そこにおるのは分かっておる!」


足音が途絶えたと同時に草むらから姿を見せた声の主


「お前、女か?」


蹲るアタシを見下ろしたのは綺麗な也をした髪の長い侍だった


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