Crazy for you


僕はゆっくりツミがいる机に向かう
ツミは何をするでもなく、ただ下に俯き手を動かしていた


「ツミ、お待たせ」

ツミは手を止め、僕を見た


「……遅い」

「ごめん。学食、行こうか」

そう言ってツミの手首を握り一緒に向かう
ツミの手首には無数の引っ掻き傷があった
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