恋時雨~恋、ときどき、涙~
〈わたしも、健ちゃんが、好き〉


わたしの両手を見て、健ちゃんがぱっと笑顔になった。


健ちゃんの肩越しに、いちばん星が輝いている。


でも、あのいちばん星よりも、健ちゃんの笑顔の方が何千倍も何億倍も、眩しく感じる。


「今日からは、いつも一緒だんけな」


わたしたちは、小指を結んだ。


約束、の手話だ。


「ケンカすると思う。泣かせる日もあるかもしれない。でも、ずっと一緒にいよう」


わたしは頷いた。


ずっと、一緒にいよう。


健ちゃんが、大きな手のひらを差し出してきた。


わたしは、その大きな手のひらに自分の手を重ねる。


健ちゃんの手は、大きくて安心できた。


わたし、この人を信じる。


何があっても。


夜が訪れ始めていた砂浜を歩きながら、そう誓った。










車に乗り込み、わたしたちは街のトレーニングセンターへ向かった。


トレーニングセンターの玄関先で、不機嫌な顔をしていたのは、順也だった。


迎えに来るのが遅いわたしに、しびれを切らしていたのだろう。


アスファルトにバスケットボールをついている順也が、「遅い」と頬を膨らませた。


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