恋時雨~恋、ときどき、涙~
静奈の家は、少し遠い。


隣の、もうひとつ隣町だ。


電車やバスでも、ここからは30分弱もかかってしまう。


それに、来るときは必ず事前にメールをくれるのに、何もなしに突然やって来たのは初めてのことだ。


静奈は何も答えずに、わたしのベッドに腰掛けて青白い顔色をしていた。


一体、何があったのだろうか。
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