斎宮物語

余韻に浸りながら長局に帰り、総触れの仕度をする。

お掻取りの柄は、前に上様に綺麗だと言われたもの。

お気に入りなんだけど、さすがに毎日毎日着るわけにはいかないかな…。

紅は、悠吾朗様からの文が一緒に入っていた、あの紅。

着飾り過ぎず、地味過ぎず。

それが私のモットーだ。


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