イジワル王子とお姫様
嘘~っ!なんだ。私一人が、今日で最後って思ってたんだぁ


やった!


私、立ち直りは早いからね。ボーっとするのと、立ち直り早いのだけは得意なんだから


やっぱりナツキくん大好き!優しいね


「もうちょっと待ってみる。いつか…私の事好きになってくれたら嬉しいな」

真横にあるナツキくんの顔を見つめながら、そう言った


「お前よくそんな恥ずかしい事、本人に言えるよな…


でもさ、オレがお前の事好きって気付いた時には、もう卒業してたりして」


ナツキくんは冗談のように笑った


気付くまで…そんなに長いの!?待てるかな、私


そして…


それが本当に、冗談で終わる事を祈った…
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