イジワル王子とお姫様
「は?まだそんな季節じゃねーじゃん」


「あ、今度っていうか…夏休み」


「すげー先なんだけど」


分かってるけど…ずっと先の約束までしてたいんだ


そしたら、夏休みに会う口実もできるし


みんなが一緒だったら、余計出かけやすいよね?


ナツキくん、そんな私に呆れ顔をしつつ、立ち上がった


「ちょっと電話してくっから、大人しく待っとけよ」


そう言い残し、デッキへ歩いて行った


大人しくってぇ。別に電話の邪魔したりしないし!


でも、誰に電話するんだろ


別に今しなくても、電車降りてからでもできるのにな
< 125 / 275 >

この作品をシェア

pagetop