イジワル王子とお姫様
ナツキくんは私の携帯を指差す


「いーから、携帯なおせよ。お前、今からオレにメールしたりすんなよ?目の前にいてもやりそーだからな」


うっ…見抜かれてる。だって一回は送っとかないと、何か不安なんだもん


「おやすみ」


携帯持ったままモジモジしてると、ナツキくんはそう呟いて、そのまま眠ってしまった


私に顔見せないように、俯いた姿勢で…


あらら。本当に寝ちゃった


寝不足なのかな


幸せなひととき


ナツキくんとこうやって出かけられるなんて、夢のようだよ


他の女の子には、きっとこういう無防備な姿も見せないよね?


ナツキくんと再会した日…あの日を思い出す
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