イジワル王子とお姫様
マーコも、笑って私の腕をぐっと引っ張る


「そーだよ、桃が抜けたらまたさっきと同じ並びじゃん。ずっと同じメンツじゃ面白くないよ」


「面白くないって、オレん事~!?マーコちゃん、ひどっ」


「違う違う!リナがナガシメくんとばっか喋るから、ハゼくん私としか喋ってないし、かわいそーかなと思って。ちょっとは女の子らしー子と喋りたいでしょ」


マーコはそう言って、恥ずかしそうに笑う。マーコ、ハゼくんに気を遣ってるのか、照れ隠しなのかよく分からないけど、私を行かせてくれない


大丈夫だよ、ハゼくんもマーコと喋りたいはずだから。目で訴えるけど、全く通じてない
感じ


「桃もー、杏とばっか喋ってないでもうちょっと他の子と喋りなよ。せっかく合コンなんだから」


うっ・・・痛い所をつかれた。そうなんだけど。困ってるとハゼくんと目が合う


「男、苦手?見るからにか弱い感じだもんなぁ、桃ちゃんて。オレすげー守ってあげたくなる」
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