冬の華

反撃の開始…希世

次の瞬間、
見開いた目に飛込んできたのは、
激しく火花を散らす攻防戦。

俺の腕に光る盾は、
攻撃を避けつつも、
圧倒的な数の弾圧に押され始め。

抱え込んでいた子供を背に回すと両手を重ねる。

当たり負けはしなくなるものの、
弾け飛んだ弾圧により、周囲の物が音を起てて崩れていく。

ヤッベこのままじゃ殺られるのも時間の問題かも?
何か考えなくては何かないか?

辺りを通覧し、
ある一点を注視した。

救助隊の用意した分厚いマットに階上の人間が次々飛込んでいく。

マット?

待てよ…衝撃を吸収さえ出来れば或いは周囲に飛び散らなくなる?

この唯の盾があの分厚いマットになるのか?

否、マットじゃ駄目だな…

ゴム板だ

頼む変われ…変わってくれ

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