JACK IN THE BOX

仮面の奥は

仮面の奥は、涙。

それは君を好きだと自覚して三ヶ月と二日目に気づいた、君の真実。



君は明るくて、人好きのする性格で。友達も多かったし、先生からの信頼も厚かった。

いつも、笑顔。

いつも、完璧。

誰もが羨むその綺麗な微笑みが仮面だと知ったのは、告白のチャンスとばかりに君を追って屋上へ向かった、放課後。


君は、泣いていた。

独りで、泣いていた。

苦しいよ、消えたいよって、泣いていた。


……何があったんだろう。

君のために、僕は何が出来るんだろう。

分からなくて、一つ下の踊り場にただ立ち尽くしていた。


仮面の奥は、涙。

そしてそれは、素顔の君。




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