STARTING!
薄暗い廊下から、聞き覚えのある声がする。
俺はゆっくりと声のした方へと顔を向けた。
「遅くなってごめんな、遼平」
「遼平さん、桃ちゃんに頑張ってって伝えてね!」
そこには、俺が一番来て欲しいと思っていたヤツがいた。
急いで来たのか、依知と光里ちゃんは息を切らしている。
そして、二人の側には…
「お兄しゃん、頑張ってね!」
「だぁーっ!!」
可愛らしい天使が二人。
二人とも、どことなく依知と光里ちゃんに似ているような気がした。
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