男子上等!!



えー、今風呂から出て梓の部屋にいます。

龍はリビングで爆睡中。

梓は、飲み物を買いに行ってる。


な、なんか緊張してきた……。

何言われるんだろ……。



そう思いながら、座って待っていた。



すると……


ガチャッ...

「お、お待たせ…
オレンジとアップルどっちがいい?」

「ど、どっちでも……」

「じゃ、じゃあ、俺アップルにするから
はい、オレンジ」

「あ、ありがと……」



それで、一口飲んでから、梓が喋り始めた。



「えっと……、わかったと思うんだけど、本当は俺……、女なんだ……」

「……な、なんで女なのに、男子校に……?」

「それは……、ちょっと説明が長くなるんだけど、俺の母さんがこの学校の理事長と友達だから、学費を安くしてくれるみたいで、無理矢理いれられた……、みたいな」

「マ、マジ?」

「う、うん、大マジ」

「あ、有り得ねぇ親だな……(汗)」

「ま、まぁね……
自分でもそう思うよ……
だから、お願い!!
俺が女ってこと、誰にも言わないでくれないか!?
何でもゆうこと聞くから!!」



梓は手を合わせて言ってきた。



「何でも?」

「うん!!
俺のできることなら何でも!!」



< 68 / 93 >

この作品をシェア

pagetop