天国に近い場所
なんだろう、この花……

ただの絵かな?





「…どうかした?」


龍美が心配そうに、私の顔を覗き込んでいる。





「あ、ううん別に…」


ただの絵だよね、きっと……





「あんま落ち込むなよ」

「…うん」


無理矢理、笑顔を作る。





「まあ、夏莉のやり方はちょっと水臭せえけど…あいつの性格は、お前もわかってんだろ?」


龍美は、タバコに火を付けた。




うん…わかってる。

夏莉はそうゆう子なんだよ‥


いつも周りに気を使って、肝心な自分のことは我慢する所あるから……
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