天国に近い場所
「これ…外すなよ?」


龍美が、私の耳についているダイヤのピアスを指で触る…




「外すわけないじゃん。大事なものだもん…」



龍美とお揃いのピアスだもん…

外せないよ。




「あ……」

「え……あ!」


龍美の体が、うっすらと透けている…




「やだ……」


やっぱり、目から涙が零れてしまう。

私はガバッとベットから起き、龍美に抱き着いた。





「志乃、ちゃんと飯食えよ…」

「…ヒック………うん…」

「一人で夜外に出んなよ」


「う‥んうん………」

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