天国に近い場所
「お、横山。おはよう」


担任が私を見つけ、手を振っていた。


私は担任の座る机に向かい、レポート用紙を差し出した。





「おはようございます!これ‥この前のレポートです」

「おお、やってきたか〜!病み上がりなのに課題なんか出して、済まなかったな…」


担任は笑いながら、私からレポートを受け取る。






「いえ‥留年しなかっただけでもラッキーなんで……」

「そうか。ところで具合はどうだ?」

「もう平気ですよ」



私は担任に笑顔を向けた。
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