天国に近い場所
私は、今は遠く感じるお姉ちゃんのことを考えていた。






「重くない?」

「!」



ぼーっと考え事をしていたら、龍美が私に話し掛けて来る。




「健太郎」

「ああ、平気平気」


健太郎くんを両手でギュッと包む。



夏莉と正樹さんは、なんだか二人で話しが盛り上がっているみたいだ。




「ココにいる連中は…みんな志乃と一緒だから安心しろよな」

「……!」



龍美の突然の言葉に、驚きが隠せない…





「みんな…現実の本体の自分が、今どんな状態なのか…家族は元気にしてんのかとか、全くわかんねぇなから…」
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