ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「沙南!おーちーつーいーて??」
「玲奈、あたしの邪魔するのっ??」
なだめようとする玲奈に冷たくニッコリと笑った。
「いえ、しませんれす…」
「いい子ね」
頭を撫でると子犬みたいに目を瞑る。
…可愛いな。女の子らしくて。
「沙南ちゃん?」
「…何、愛村君。」
「勘弁してやってよ…」
顔の前に手をあわす愛村君。
ちらりとツルヤを見るその目は同情に溢れていた。
その美しき姿に免じて、今日のところはいいか…と思った矢先の出来事
「よっ!おあついねぇっ☆」
ツルヤがちゃかしてきた。
「…つーちゃんの、バカ」
あきれ返る玲奈に、舌打ちをする愛村君に
「ふは、あんた馬鹿でしょ!」
思わず笑ってしまった。