ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~





それからしばらくは、ツルヤと喧嘩ばかりしていた。



拓眞とツルヤだけは、俺と対等な喧嘩が出来た。




そんなある日のこと。




路地裏でツルヤにバッタリ会った。



「…サタン!今日こそ決着つけんぞ」


「はん、三下がつけあがんなや」




拳で語り合う、なんてクサイ台詞は死んでも言えないけど



俺はツルヤのことをいつしか、気に入っているようになった。




バンッ!!



突然、大きな音が暗くなった路地裏に響いた。


喧嘩の手を止めて、音のする方向を見た。





< 224 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop