ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「……あぁ?んだよてめぇ!」
「……さぁね?」
女は倉庫の屋根に座っていて、暗くて顔が見えなかった。
───ストン…
結構な高さがあったが、女は難無く飛び降りた。
その瞬間、金色の髪がキレイに靡く。
…………時が止まった気がした。
目の前にいる女は、圧倒的なオーラを纏っていた。
「…………お前…っ!」
ようやく見えた顔立ちは、美少女そのものだった。
喧嘩を売ってきた男は目を見開いて女を見つめていた。
「……Angel……!」
………エンジェル?
どこかで
聞いたことがあるような…
『ナツさん、知ってますか?伝説の女の話!』
…………思い出した…!