ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~

promise





side,Reina



「どういうことなの」



学校の廊下で、あたしはある人を睨んだ。



「玲ちゃん…」


横で心配そうにあたしを見るつーちゃんを無視して、あたしはその人の言葉を待った。




「拓眞っつー俺とツルヤと同じ中学の奴が、Angelに襲われた」


「は?沙南がそんなことするはずないでしょ」



つのるイライラを、沙南の彼氏、ナツにぶつけた。



「だから、Angelはニセモノ。だけど、問題なのはミーナ」


「ミーナ?」




“ミーナ”という名前に、あたしもツルヤも食い入るように聞いた。




「そのニセモノのAngelとミーナがつるんでるらしくて、ここらの奴を集めてるらしい」



「…はっ!ばかばかしい。目的は?」



「……わからない」






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