ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
玲奈からの要求。
それは、窓際にはりついている
あのヤンキーたちを追い払うこと。
『あの子たちさ、あたしに結構付きまとうの。追い払ってくんない?』
面倒くさいとは思うものの、玲奈の頼みは断れない。
だって、玲奈は“約束”したもんね。
「……ちょっと」
ヤンキーたちに声をかけると
「はぁ?」
いかにも不機嫌そうに返事をされた。
ま、当然こんな反応だろうなあ。
「あの子に、付きまとってるんだって?」
あたしは玲奈のほうを指差す。
「てめぇ、誰だよ?」
「あの子の友達。」