永久色-TOWAIRO-
まとめていない書類を散らばせながら、俺は走った。
「あいつ……どこにいるんだ……?
あ、そうだ。秋人っ」
彩のケータイに二度と電話しないために消してしまったアドレス。
今さら後悔しても遅い。
でも、秋人なら連絡先をしってるはず!!
プルルル
プルルル
プルルル
「ちくしょぉ……」
よりによってでねぇなんて……
信号待ちをしながら、しらみつぶしに辺りを見回してみる。
「あ……。」