永久色-TOWAIRO-




「ん?何、智也?」






卒業アルバムを手にとってペラペラとめくりながら話かけてきた智也。






智也はページをめくる手を止めて、まっすぐ窓の外をみながら口を開いた。










「俺、秋人と親しかったのかな……なんか、一緒にいると懐かしい気がする。」



「………智也は、思い出せないだろうけど、秋人はアタシの命の恩人だし智也の大切な友達だよ。
秋人がいなかったら、アタシたちは会えてなかったかもね。」








アタシは秋人のでていったドアをみて呟いた。








そう、秋人がいなかったら、今こアタシたちはいないんだ……。









「いい人だよ。」





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