ガラスの靴
一人で過ごすようになってどれくらいの時が経っただろうか…。



空はくすんだ色をしていて、空から白い雪がはらはらと降る季節になっていた。



「冬かぁ…。」



雪が辺り一面を銀世界に染め上げていく。



吐く息も白く、本当に寒いのだと実感する。



私は相変わらず非常階段に入り浸っている。



あれから1人で過ごすようになったけれど、
1人で過ごす時間っていうのも
楽しめるようになった。
< 115 / 116 >

この作品をシェア

pagetop