ガラスの靴
今日も授業が終わり、私は帰る準備をして、楓の元に向かった。



「ねぇ楓ちゃん。
一緒に帰ろう」


「ごめん 利奈。
私、サークルがあるから今日は先に帰って。」



サークル???



「サークルって何のサークルに入ったの??」



いつの間に、サークルなんて……。



「合唱サークル。」


「へ…へぇ~そうなんだ。
知らなかったよ」


なんで……。


「だって 教えてないし……」


なんで……。


「なんでサークルに入ったの?」

「別に理由なんてないけど、あえて言うなら楽しそうだったからかな」


どうして……。


「じゃあなんで 私も誘ってくれなかったの?
みんなでやったほうが……「なんで 誘わなきゃいけないの?
1人じゃ何も出来ない子供みたいなこと言わないで。」


『楽しいじゃん』って言いたかったのに、言う前に楓に言葉を遮られて言えなかった。
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