ガラスの靴
「よっ!
珍しいなぁエリィが一人でいるの」



真がいつもの笑顔を浮かべて私のそばにやってきた。



「楓ちゃんはサークルだから……」



「そういえば、あいつサークルやるって言ってたなぁ~。今日からだったのか」



えっ……



なんで真は、そのことを知ってるの?



やっぱり私が嫌になったの?



私に言えば、私もやるって言い出すのが嫌だったから?


「エ…リィ…エリィ」



「はっ!はいっ
どうしたの?真」



ヤバいヤバい、考え込みすぎる私の悪い癖が出た。



「一緒に帰らねぇか?」


「うんいいよ」



なんで…



なんで…



楓…



どうしたの?



離れていかないでよ……。



何があったの?楓……。
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