ブラッディ アリス

ⅩⅢ




「……言えない!」




アリスとカナリィが執事二人に連れて行かれた後…寮舎では…カイルがノーカを部屋に誘い、四人の行き先を問い詰めていた。

「べつに……場所くらいならいいだろ…?」

「ダメ!誰かに言ったことがバレたら殺されるもん!」

「……え?誰に?」

「……………言えないっ!」

「…………」


なかなか口を割らないノーカに、はぁ…と深くため息をつくカイル…。

「仕方ない」

そう呟いた瞬間…カイルの雰囲気が一変した。

そして、ノーカをベッドに押し倒す。

「…ひゃっ!」

ノーカは驚きながらも、何かを期待するかのように、真っ直ぐカイルの目を見つめた。

「……どこまで耐えられる?」

「…え?」

カイルの意味深な質問に、戸惑うノーカ…。

「いろいろ習ってんでしょ?あの執事に」

「…え?…あっ…きゃっ!」




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